日刊ゲンダイ

  

2004(平成16)年10月29日発行 日刊ゲンダイにて当院が紹介されました。
手術症例数と治療成績が高く評価されました。
以下は、その抜粋です。


   未破裂脳動脈瘤の破裂防止手術数が日本一。
   手術は家族にモニターで公開


富永病院脳神経外科では、長径5ミリ以上の未破裂動脈瘤を対象に
手術を行っている。
年間手術数193件。(03年度。開頭手術167件、脳血管内治療26件)は、
全国トップの症例だ。
脳ドックなどで発見されて、手術を受ける場合が多い。

Sさん(40代)は、数年前から頭痛やめまいがあった。自宅近くの総合病院で
MRI検査を受けたところ、右内頚動脈から後交通動脈に分岐した部分に、
長径16ミリの脳動脈瘤が見つかった。
後、同病院に紹介され入院。

「未破裂脳動脈瘤の第一選択は、脳血管内治療です。ただし、瘤が大きすぎたり、
小さすぎたり、瘤の根元が大きいなどの理由で、瘤にコイルを詰めることが難しい
場合は、開頭手術を選択します」(富永紳介院長)

Sさんは脳血管内治療が難しいため、開頭手術を受けた。顕微鏡下での手術時間は
約20分。入院期間は10日間だった。

「手術は原則として、ライブ公開されます。家族は別室で、手術の進行具合を
モニターテレビを通して見ることができます。情報公開することは、良好な手術結果に
つながるし、患者・家族との信頼関係を生み出しています」(富永院長)

03年度の未破裂脳動脈瘤の治療での死亡はゼロ。
後遺症発生率は、開頭は1.79%、脳血管内治療は3.84%で、
いずれも全国平均を下回る好成績だ。